たどり着く場所さえも分からない。

 最初のきっかけは、小説版だった。

 一週遅れの悲しさゆえか、それとも放映時間中にバイトが重なったゆえか、僕は本放送時にSEEDを見ていなかった。ビデオに一応録画もしていたのだが、ある回を録画し損ねてからあっさりと諦めてしまった。
 だから、ガンダムエース上ではこれだけプッシュされているというのにネット上でこれだけ総スカンを喰らっている「SEED」とはいったいどんなものなんだろうか。それが知りたくて小説版を買って読んでみた……これが、リファインを思いついたきっかけだ。

 読後感はどこか納得がいかないもので、今まで読んできたガンダム小説と比較にならないほど物足りなかった。
 今になって考えると、それは「著者が女性」という面が大きかったのかもしれないと思うのである。
 リファインを見ていただいたある女性(SEEDも好きで種デスも毎週楽しんで見ているが、リファインも楽しく読んでいるという)によれば、「リファインの戦闘シーンが難解&濃密すぎてついていけないのが難点」だという。確かに言われてみれば、小説版の戦闘シーンはほとんどAAとその周辺でまとめられている。同時に、読後に感じた物足りなさはこのあたりに起因しているのではないかと思った。

 万人に受け入れられる物を作り出すのはなんと難しい事か。
 だが、戦闘シーンから手を抜く事は出来ない。リファインの濃密で説得力のある(自分で言うかw)戦闘描写こそが、旧来のガンダムファンが求めていたものだと確信しているから。

 さてさて、ラーズグリーズはその力をもって大地に死を降り注ぎ、そして死を遂げた後に英雄として生まれ変わった。SEEDもまた幾多の死を振り撒いた後に「リファイン」として生まれ変わる……というのは流石に気負いすぎかしら。(それ以前に英雄として生まれ変われるか……それは僕の腕次第という事か……苦しいなあ)

 Ex-S殿:自分も某自動車レースはつい最近まで見ていたので、その件については良く知っています。個人的に某俳優は嫌いではなかったのですが、一緒に出てくる某アイドルが大問題で……「少しは勉強して来い」と常々思っていました。
 結局某日本人ドライバー万歳的な番組構成になってしまって見るのをやめたのですがね……あれならパリダカの方が万倍面白いです。個人的に。