ギャップ

 はぁ……

 話が進むたびに、広げられてゆくギャップ。
 埋められない、致命的な認識の溝。
 聞くにたえぬ、「それっぽい」だけの言葉の羅列。

 これが、自分の前に立ちはだかる「壁」なのだ。
 押さえきれぬ戦闘意欲に、指は淡々とキーボードを打ち続ける。
 だが、同時に言い知れぬ脱力感が全身を苛む。
 停止ボタンに指が伸びかけ、ある日言われたある言葉が脳裏を過ぎる。

「見ていないものを[リファイン]なんてできるのか?」

 ただ、その一言だけが
 僕の背中を押し続けている。



 今更SEED視聴計画、現在PHASE45。
 長かった戦いに、ようやくケリがつこうとしている。
 そして、見終わった先に何が待っているのか……

 大きな口を叩いた分、納得できるまで戦い続けたい。
 たとえそれが、自己満足といわれるような行為であっても。
 僕の中の「SEED」に、「ガンダム」に……区切りをつけるために。