「大和」見てきました。

ネタバレを含みますので、これから観に行こうという方は見ない方が良いでしょう。
↓以下反転


確かに大作でした。うん。対空戦闘シーンの迫力はかなりのもの。クルーたちが機銃掃射に怯える表情もよかった。高角砲の砲煙がちょっと安っぽかったような気もしますが、きちんと作りこまれた機銃がそれをフォロー。うん。あの三連装機銃は欠陥機銃だという説もありますけどね。それは映画の責任じゃないし。


一方で不満がなかったわけではない。
序盤と終盤、舞台を現代に移しての場面は果たして必要だったのかとも思う。いや、必要ではあったかもしれないが、少々冗長ではなかったか。
そして機銃座で「おまえは生きろ」と特年兵を落っことした二人が生き残っていると言うのはどうか。てっきりあそこで死んだものだとばかり思っていた。というかその方が断然見せ場としてはよかったはずだ。
色々詰め込みすぎてしまった感は拭い去れない気がする。

そして、タイトルに大和と銘打っただけあって戦闘シーンは大和のみ、対空戦闘に絞られているのもどうか。
レイテ海戦では僚艦である武蔵が沈没している。大和艦上から傾斜し落伍してゆく武蔵を見るという場面があっても良かったのではないか。
まぁ、レイテ海戦はともかくとしても、最後の菊水作戦では矢矧や雪風、冬月といった水雷戦隊も出撃し、共に戦っている。メインに据える必要はないが、その他の艦ももう少し登場して欲しかったように思う。

そしてレイテ海戦ではちゃんと機銃座のクルーを艦内に避難させてから主砲を撃っていたのに、菊水作戦のときはその描写がなかった。時間なかったのかしら。


うーむ、確かに今までの日本映画の中では屈指のクオリティとボリュームを持っている作品だとは思う。実物大のセットを作っただけの事はある。
ただ、それでも気に入らない部分があると思ってしまうのが、僕の悪い癖なのだろうか‥‥。

以上。
次に時間が取れるのはいつかわからないが、ナルニアとか第九の映画とか、見たいものはいくらでもあるなぁ。うん。