ソラヲミロ

 さてと。

 何をそんなに沈んでいる?
 自分の腕に自信が持てなくなってしまっているのかい?
 弱気になっちゃ手も動きませんぜ、ダンナ。
 目標を高く持つ。良いことじゃござんせんか。俺だってでっかい看板ぶち上げて、バカみたいに高い目標を掲げてやってんですぜ。
 公式作品に喧嘩を売るようなマネを、一時の感情に任せて。今考えりゃあ、なんて罰当たりで身の程知らずの暴挙だったか。
 だがね、ダンナ。
 俺のその暴挙を、アンタは形にしてくれるきっかけをくれたんだ。
 一枚のイラスト。人物とモビルスーツ。たったそれだけで、俺にはこんなに心強い味方がいる……そう思わせてくれたんだ。
 だからこそ、俺は今でもアンタの復帰を待ち続けているのだ。
 アンタの力が、俺には必要なんだ。
 だから、そんなに自分を自分で貶めないで欲しい。


 かく言う俺も、来月家を出なきゃならない。
 見知らぬ土地の見知らぬ部屋で、たった一人の戦いを始めなきゃいけなくなる。
 俺も、アンタと同じ悩みを抱えて行くことになるのかもしれない。


 最後にカッコ悪くてアレだけど、そん時はよろしく頼むよ。